現在インスリン抵抗性(insulin resistance)という言葉が広く受け入れられていますが、インスリン感受性低下(insulin insensitive)という表現を使うべきであると主張したのは英国のHimswo […]
血糖変動(glucose variability)が大きいと活性酸素を生じ酸化ストレスを引き起こすことがあたかも真実のように唱えられています。しかし過去の文献を調べてみると、これはあくまで仮説であり血糖変動は酸化ストレス […]
英国のHimsworthは更に、1900~1931年(明治33年~昭和6年)の米国、オランダ、プロシア(ドイツ)、英国、オーストラリア、イタリア、日本などの国別の糖尿病死亡率と食事との関係を調べた疫学研究を1935年に3 […]
1935年に英国のHimsworthが、糖尿病になる前に患者はどのようなものを食べていたかという臨床的に重要な研究を発表しています。 この21ぺージのHimsworthの論文を読むと彼の研究への情熱と明晰さがよくわかりま […]
1981年にカナダのJenkins が発表したグライセミックインデックス(GI:Glycemic index) は有名ですが、1997年にオーストラリアのHolt が発表したインスリンインデックス(Insulin ind […]
2018年、伝統ある米国内科学会(American College of Physicians ) が糖尿病の治療目標についてのガイドラインを発表し話題になっています。治療目標の個別化を前提としながらも2型糖尿病の妊婦以 […]
糖尿病の方が心臓の三本ある冠状動脈の動脈硬化を引き起こしやすいことはよく知られています。しかも局所というよりは三本すべてに動脈硬化が起こりやすいと考えられています。 狭心症は、冠状動脈が動脈硬化により内腔が狭くなり心筋へ […]
第61回日本糖尿病学会で発表したものです。 DPP4阻害薬は現在日本で2型糖尿病に対して第一選択薬にもならんばかりに使用されています。確かに低血糖も起こさず血糖を程よく下げる薬剤でありこの薬剤の恩恵を受けて […]
5月24日から26日まで東京で行われた第61回日本糖尿病学会に参加し発表してまいりました。 学会全体としてはSGLT2阻害薬への期待を込めた発表が多かった印象です。私もSGLT2阻害薬は、副作用の個人差に注 […]
私は九大医学部を卒業後、まず東京女子医大病院で内科学を学びました。そこでお会いしたのが糖尿病センター所長の平田幸正教授です。九大の先輩でもあり当時の臨床糖尿病学の権威でした。米国臨床医学の父と呼ばれているウィリアムオスラ […]