薬物療法では、低血糖をおこさず、血中インスリン濃度をできるだけ低値に保ちながら、適切な体重を維持し、そして膵β細胞を保護しながら血糖コントロールを行うことが大切です。 当クリニックではそのために2型糖尿病に対してメトホル […]
今、2型糖尿病治療において、日本ではDPP4阻害薬が注目されており多くの医師が第1選択薬として使用し始めています。 この薬剤は日本で発売後約7年が経過していますが、長期の副作用も含め未知の点が多くある薬剤です。 第1選択 […]
糖の分解を阻害して小腸からの糖の吸収を遅らせることによって食後血中インスリン濃度を低下させ、更に食後高血糖を改善する薬剤がαグルコシダーゼ阻害剤です。 炭水化物を多くとる日本人には有効な薬剤であり、前糖尿病や2型糖尿病の […]
2型糖尿病の病態としてインスリン分泌不全とインスリン感受性低下(抵抗性)があり、日本人の多くは遺伝的に分泌不全であるというのが従来の定説でした。 しかし実際は、増加している糖尿病の原因はインスリン感受性低下であると考えて […]
糖尿病の方はビタミンCの血中濃度が低下しているという多くの報告があり、更にブドウ糖とビタミンCの構造式が類似しているため競合によりビタミンCが細胞内へ取り込みにくくなっていると考えられています。 すなわち糖尿病の方はビタ […]
地黄、桂皮、人参などの生薬に血糖降下作用を指摘されており軽度の血糖降下作用は期待できますが、実際は血糖コントロールに関しては現代医学が優れており、メトホルミンなど評価の高い化学薬品による治療が基本です。 メトホルミンも化 […]
体は動くことを要求しています。よく言われているのが1日1万歩歩くことです。 しかしながら現実的には困難です。当クリニックではまずは食後高血糖の治療のため食後15分の歩行療法をすすめています。運動はインスリンなしでブドウ糖 […]
食事療法は従来から糖尿病治療の基本でありながら最も継続困難なものでした。 SU剤とインスリンしかなかった時代には血糖コントロール不良の原因を患者の方々の食事療法のせいにする傾向があったのです。食事は個性と密 […]
経口セマグルチド(リベルサス Ⓡ)は注射薬のGLP-1受容体作動薬であるセマグルチドに工夫をして胃粘膜から吸収可能にした画期的な唯一の経口GLP-1受容体作動薬です。 ただし薬剤を吸収させるため起床時にコップ半分の少量の […]
睡眠の時間と質の低下でインスリン感受性が低下し糖尿病の発症や悪化に関係するという報告があります。 更に睡眠を改善することによって血糖コントロールが良好になるという報告もあります。 通常の睡眠障害に対しては、ライフスタイル […]