インクレチン(incretin)は、インスリン分泌刺激因子の意味で、腸から分泌されるインスリン分泌促進作用のある消化管ホルモンです。 1906年に、腸で作られ膵臓からのインスリン分泌を促す物質が存在するという仮説の下、腸 […]
糖尿病の発症原因の一つに細胞内のエネルギー産生器官であるミトコンドリアの機能異常があります。 ミトコンドリア機能低下による膵β細胞のアポトーシスによる破壊や機能低下、骨格筋や肝臓のインスリン感受性低下、活性酸素過剰産生に […]
ピオグリタゾン(アクトス®)は、日本が開発した世界に誇るべき画期的なインスリン抵抗性改善薬(インスリン感受性改善薬)です。 約13年間にわたるピオグリタゾンの私の臨床経験より心筋梗塞や脳卒中の予防効果を実感しており動脈硬 […]
腎臓に働き尿糖を増加させることにより血糖を低下させる薬剤です。 原点はリンゴの樹皮に含まれるフロリジンという化学物質です。 インスリンを介さず、インスリン血中濃度を下げる作用があるため、メトホルミン、ピオグリタゾン、αグ […]
DPP4阻害薬は現在、日本では頻用されている薬剤です。 日本人はインスリン分泌能が低下しているという長年の固定観念のため、第一選択薬となりつつある薬物です。単剤では低血糖を起こしにくく、体重も増加しにくい薬剤であり、血糖 […]
糖毒性解除のためインスリン抵抗性改善薬との併用による1~3か月の短期インスリン療法は膵β細胞復活のために非常に有効です。 短期インスリン療法は、一般的にはインスリン単独で行われていますが、私はインスリンのみでなくインスリ […]
喫煙は心筋梗塞、脳卒中、癌、肺気腫などの原因になります。 最近、日本人の喫煙者の寿命は約10年短いという論文が発表されました。糖尿病患者の足壊疽による足の切断も喫煙者に多いと言われています。インスリン抵抗性を引き起こすと […]
アルコールには肯定的な論文もありますが、反対の論文も多くあることを認識するべきです。 アルコールはビタミンCやビタミンB群を破壊します。また内蔵脂肪を増やしメタボリックシンドロームの原因になります。更に交感神経刺激作用に […]