糖尿病の方はビタミンCの血中濃度が低下しているという多くの報告があり、更にブドウ糖とビタミンCの構造式が類似しているため競合によりビタミンCが細胞内へ取り込みにくくなっていると考えられています。
すなわち糖尿病の方はビタミンC欠乏状態(潜在的壊血病)にあるのです。ビタミンC欠乏は動脈硬化や免疫力低下を引き起こします。
また糖尿病の方は、酸化ストレスにさらされておりビタミンCは強力な抗酸化作用をもっています。
ビタミンCは糖尿病の方が服用すべき最も重要なビタミンなのです。
参考文献
1) Kendall D.Price et al. Hyperglycemia-induced ascorbic acid deficiency promotes endothelial dysfunction and the development of atherosclerosis Atherosclerosis 2001;158:1-12
2) 山本哲郎「アスコルビン酸欠乏が急性冠症候群の一因と考えられた耐糖能異常の一例 アスコルビン酸と動脈硬化および耐糖能異常の関係」
第60回日本糖尿病学会抄録