院長コラム2017.07.05
EBM(Evidence-based medicine)は、多くの研究論文に対して、EBMの条件を満たさないとして、あたかも取るに足らない研究のように見做し無視していきます。
メタアナリシスという複数の論文を統計学的に処理して結果を出す方法では、どの研究論文を選ぶかという点に著者達の偏見が入る余地があります。
科学の基本原則は、非排他性です。謙虚にあらゆる研究結果をみていくことが科学の根本です。EBMはその選択性、排他性においても科学の原則を満たしていないのです。
そしてそのことは経験的にも有効な治療法を排除していく危険性もあるのです。