院長コラム2017.07.26
1953年にカナダの内科医Willisが、モルモットを使った動物実験でビタミンC欠乏が動脈硬化を引き起こすことを発表しています。Willis先生は晩年、優れた内科医として日本でも有名になられた方です。
其の後も多くの研究者により論文が発表されていますが、ビタミンC欠乏が動脈硬化を引き起こす生化学的機序には主に以下の四つが考えられています。
1.ビタミンC欠乏によるコラーゲン形成不全
2.ビタミンC欠乏による高ヒスタミン血症
3.ビタミンC欠乏による低比重リポタンパクの酸化
4.ビタミンC欠乏によるソルビトールの細胞内蓄積
糖尿病は潜在的ビタミンC欠乏を引き起こし、それが動脈硬化の病因の一つになっている可能性があるのです。