糖尿病は潜在的ビタミンC欠乏を引き起こす|福岡市博多区内科・糖尿病内科 | 山本診療所

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院長コラム

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糖尿病は潜在的ビタミンC欠乏を引き起こす

院長コラム2017.06.29

第60回日本糖尿病学会で糖尿病とビタミンC(アスコルビン酸)の関係について発表しました。

糖尿病患者の方の血中ビタミンC濃度は、食事から十分なビタミンCを摂取している場合でも、非糖尿病の方に比較して低値であると多くの論文が指摘しています。腎臓でビタミンCの再吸収が抑制され尿へのビタミンC排出量が増加したり、高血糖による酸化ストレス増大によりビタミンC消費量が増加するためであると考えられています。
さらに糖尿病患者の方の細胞内ビタミンC濃度も低値であるという報告があります。ビタミンCはブドウ糖から作られるのですが、そのためブドウ糖とビタミンCは構造式が類似しており、細胞内へ取り込まれる際に競合するのです。またビタミンCが細胞内へ取り込まれる際インスリンが関与するためその作用不足の状態では細胞内取り込みが減少します。
糖尿病の方は潜在的ビタミンC欠乏の状態にあるといえるのです。