EBMは真の科学ではない|福岡市博多区内科・糖尿病内科 | 山本診療所

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EBMは真の科学ではない 再現性

院長コラム2017.06.28

最近、若い医師の間でEBM(Evidence-based medicine)という統計学を使って患者の方々の治療を行っていこうという考え方が流行っています。彼らはそれを「科学的」と表現していますが、医学以外の科学者から「EBMは真の科学ではない」という批判が出ています。
科学の重要な条件の一つは、その再現性です。EBMで科学的証拠と言われている大規模臨床試験は、その膨大な費用と時間のために追試験は困難なため再現性は確認されていないのです。再現性の明らかでない研究結果を基に、世界中の医師が、大半は無批判に論評しているのです。その研究結果は嘘かもしれないのにです。他の科学の分野なら、多くの科学者が追試を行い、その再現性が確認されて初めて科学的な研究結果であると認められるのではないのでしょうか? EBMは科学的であるという表現は誤りであり、あくまで統計学的医学であるというべきです。そしてその結果は、あくまである特定の集団の平均を扱ったものであり、患者の方々の多様性は無視しているのです。特に欧米の臨床試験の結果をそのまま無批判に日本人に当てはめるのは、その遺伝、歴史、社会環境、自然環境、食事などの大きな違いから、危険でさえあります。あくまでEBMは参考程度のものであり、医師個人の臨床経験、洞察力、知恵などを駆使して目の前の患者の方に最善の治療を提供するのが本来の医師の務めであると考えています。臨床医学の進歩には、医学に対する高い理想を抱きながら一人一人の患者の方々を丁寧に拝見していく臨床経験の積み重ねが最も重要なのです。