糖の分解を阻害して小腸からの糖の吸収を遅らせることによって食後血中インスリン濃度を低下させ、更に食後高血糖を改善する薬剤がαグルコシダーゼ阻害剤です。
炭水化物を多くとる日本人には有効な薬剤であり、前糖尿病や2型糖尿病の心筋梗塞の予防や高血圧改善、体重減少の証拠を示した論文があります。
一般的にはこれらは食後高血糖の改善による効果であると考えられていますが、私は食後血中インスリン濃度の低下がこれらの効果の本質であると考えています。
ガスや軟便などの消化器症状の副作用がありますが、服用可能な方には有益な薬剤です。