EBMは真の科学ではない エビデンス|福岡市博多区内科・糖尿病内科 | 山本診療所

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院長コラム

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EBMは真の科学ではない エビデンス

院長コラム2017.09.30

EBM(Evidence-based medicine)ではさかんに「エビデンス(Evidence)」という言葉を使います。日本語に訳せば「証拠」ということになります。この言葉は本来は法律用語であり科学用語ではないのです。子供の時、負け惜しみで「証拠を出せ」と言い合っていたことはないでしょうか。しかし証拠がないから真実でないとは言えないのです。膨大な費用と時間を必要とする大規模臨床試験による証拠がないから真実ではないとは言えないのです。EBMは現在、この「証拠を出せ(Prove it !)」という合言葉で、有望な議論に釘を刺すような状況になっています。大規模臨床試験がなければ真理ではないかのような錯覚を医学の世界に巻き起こしています。言い換えれば、EBMの世界では「証拠がない(unproven)」ということは単に「大規模臨床試験が行われていない」ということを意味しているだけとなります。

オスラー博士が理想とした学究的臨床医はエビデンスという言葉に振り回されてはいけないのです。